2011年03月08日
ロフトを1度で切削したリアルロフト0度のパター
こちらは海外のお客様で、リアルロフト0度でのご注文です。見慣れないのでロフトがマイナスしているように見えますね。
リアルロフトではなく、切削するロフトを指定できるのも、このように極端な0度という依頼を受けられるのもゴールドファクトリーならではです。
ゴルファーならばロフト0度のパターはどのような転がりをするのか1度は試してみたいものだと思います。ですが、本当に転がらないですし、少しハンドファーストにインパクトすると、フェースが下を向き、フェースと地面の間にボールが挟まって、振り抜けないこともあります。
昔、ジャンボ尾崎プロがロフト0度のパターを使っているという記事が雑誌に載って、ロフトは少ないほうが転がりが良いのではないかというイメージが定着したことがります。
その時のパターを見たことがあるのですが、フェースアングルが12度オープンなので、リアルロフトは0度になっていました。ロフトはきちんと4度で切削されていますし、12度オープンに構えているので、インパクトロフトは4度、もしくはオープンに構えただけアッパーになり、5度、6度あったんだと思います。
海外の選手を例にすると、タイガーウッズのパターはロフトが6度で切削されています、少しフォワードプレスが入るため、インパクトロフトは5度くらい。そのためロフトを多めにしています。
おそらく一番アッパーブローに打ち、ロフトを増やしてインパクトできるのはデビットデュバールだと思います。ロフトは3度で切削されていますが、インパクトロフトは4~5度あるそうです。
つまり、理論的にはロフト0度のパターをアッパーに振り、インパクトロフト6度で当たれば確かに転がりはいい計算になりますが、まずアマチュアでは無理、プロでもまず無理だと思います。
これはロフト0度のドライバーで、打ち出し角15度で飛ばせれば飛ぶというのと同じこと。机上の空論です。
ですが、やってみなければ分らないことですし、やってくれるのはゴールドファクトリーくらいなものです。
投稿者 M.Sasaya : 17:51
2011年03月02日
Fourteen Lie & Loft Gauge用、交換アルミ治具(ジグ)
こちらフォーティーンのライ&ロフトゲージ用の交換ジグです。
こちらで販売開始しました→http://www.goldsfactory.com/webshop/studio_article.html#jig
純正のジグはツアーサービスや個人使用、鍛造工場での使用には問題ありませんが、耐久性は高いものの、仕上が終った販売用の商品の調整には不向きです。傷を付ける可能性があります。
ゴールドファクトリーではソールを押さえるローラーとトップブレードを押さえるバーをアルミから削り出したものを使用しています。
商品取扱店契約をさせて頂いていますBBGolf(バニーバニオンゴルフ)様と、マーク金井さんプロディースのアナライズ神田スタジオ様、千葉県のゴルフショップベストギア様、Golf Maintenance Club-T様からご注文頂いています。
価格はアナライズ様にアドバイス頂きまして、10,500(税込価格)(本体価格:10,000)と決めさせて頂きました。
左上がソール面の固定ジグ、右上がトップブレード固定ジグです。
ソール面固定ジグは今回CNCを使って削りだしたため在庫が7つしかありません。トップブレード固定ジグは今回マイナーチェンジを加え、4mmの回転止めピンまで付けましたので、純正と全く同じ構造になっております。
値段の内訳はソール固定ジグが4,250(税込価格)(本体価格:4,000)で、トップブレード固定ジグが6,300(税込価格)(本体価格:6,000)です。
トップブレード固定ジグは在庫多数ありますので、個別の販売もできます。ソール固定ジグは在庫7個しかありませんが、こちらはほぼ一生物です。使い込んで潰れれば潰れるほど傷が付きにくくなります。
投稿者 M.Sasaya : 12:00
2011年03月01日
Scotty Cameron Laguna 2.5 Brad Faxonのネック調整
このパターもネック調整、特にライ角の調整が難しいパターです。スコッティーキャメロンのインスパイアード・バイ・ブラッドファクソンです。
トップブレードとソールが平行ではありません。普通にソールで計測してしまうとものすごくフラットなデータが出てしまいます。
先日、お伝えしたようにフェースのミーリングはどの方向に向かって付いているのかを確認すると、右上の画像になります、トップブレードと平行です。つまり、ソールでライ角を計測すると68度くらいしかなくても、トップブレードでは72度あり、このパターは72度のライ角でロフトが切削されていることになります。
こちらはそうゆう経緯があったかなかったか分かりませんが、ライ角が77.5度、ソールで測っても73.5度くらい。ネックがアップライトに調整され、ぐにゅっと曲がっていました。
曲がっているネックを真っ直ぐに直すと、ライ角が73.5くらい。微調整して71.5度にしました。
このパターの場合、ライ角はスタジオセレクトのようにトップブレードとソールの中間で測って、アップライト目でもいいかと思います。ですが、ソールで測ってしまうと、とんでもないことになります。
そしてフェースを削りなおす際には、トップブレードに平行に削らないと、もはやスコッティーキャメロンとは呼べないものになってしまいます。
投稿者 M.Sasaya : 17:41
2010年05月27日
AnswerNo.2 + スワンネック加工
先日紹介しましたスワンネックのパターが完成しました。
ライ角が比較的アップライトでのご指定だったので、完全なフェースバランスではなく、アップライトになった分だけトゥが落ちるような感じに仕上げました。
.
.
.
以下、5月12日の記事です。
こちらは先日紹介したスワンネックのパターです。
スワンネック・ベンディングした後、ライ角、フェースアングルの微調整をして、ネックを研磨成型し、メッキ前の仕上げ研磨をしました。
その他、お客様のご要望どおりの彫刻を終えまして、このままメッキ処理します。
スワンネックのベンディングは決して手を汚さずにできる簡単な加工ではなく、熱したり、叩いたり、引っ張ったりと激しい加工を行います。こういった激しい作業を要する加工は物づくりがどういうものかということを知るのに良い例かと思います。
コンピューターが作った量産品しか使ったことがないお客様からすると、こういった激しい加工をして、化粧直しをして販売する過程を見ると、まるで中古品でも販売されているかのような反応をされることもあるのですが、何もないところから1つの作品を作るというのはそういうものです。ベルトコンベアーでスマートに製品が流れてくるというような清潔で綺麗な作業ではなく、真っ黒に汚れた手によって作り出されます。それを最終的に綺麗に仕上げて1つの美しい作品が生まれます。
本当に綺麗なものは汚れたものの中から生まれて来るものです。デザイナーはその物作りの工程を”蓮の花”に例えますが、綺麗な蓮の花は泥の中で育てられて美しくなります。
.
.
.
以下、5月10日の記事です。
こちらはクランクネックのダブルベントで、スワンネック加工のご依頼です。
タングステンをヒールにたくさんインサートしてフェースバランスにしてほしいという注文が時々あるのですが、これは不可能な加工の一つです。
フェースバランスというのは、シャフトの延長線上にスイートスポットがあるということです。
スイートスポットがシャフトの延長線上まで移るほどのタングステンはインサートするスペースがありませんし、パターの重さを倍近くにするほどのオモリをヒールに付けなければなりません。
当然、スイートスポットはヒールにあるのでヒールにインパクトしなければなりませんが、結果から言ってしまうと、そのようなパターでは、もはやボールは真っ直ぐには転がりません。
そこで、クランクネックをフェースバランスにする方法が2つあります。それはルールギリギリの超ロングネックにすること、そしてもう一つがこのスワンネックです。
ですが、スワンネックのネック曲げは微妙なネック調整のレベルではないので、最メッキの必要もありますし、ネック研磨して綺麗に成型する必要もあります。
過去に作ったスワンネックの本数はそんなに多くはありませんが、多くのものが名器と呼ばれて、現在でも愛用されていると報告を受けています。
投稿者 M.Sasaya : 12:00
2006年12月16日
センターシャフト加工
センターシャフト加工したマレットですが。
このモデルは銅でシャフト穴埋めした後にホワイトドットを彫刻しています。
センターシャフト用の穴開けはライ角方向に71度、
バックフェース方向に2度(フェースアングルをオープンにする)
で切削、その際に重心を正確に貫くことによってフェースバランス
になりますから、かなりの精度が必要な加工。
残った穴の穴埋めもありますので。値段は結構高くなります。
穴埋めは銅を叩き込んで、平らにならすのですが、
このパターはその銅の部分にドットを彫刻し、
白いペイントを流し込んで、ホワイトドットにしています。
銅は錆びて変色しますから、それが気になる人にはこの加工がいいですね。
投稿者 M.Sasaya : 13:48
