2009年09月30日
長尺BIG SURのセンターシャフト加工
こちらはキャメロンの長尺パターなのですが、センターシャフト加工します。
ヒールのホーゼル穴は溶接で埋めて、センターにシャフト穴を開けます。ライ角は79度です。
ホーゼル穴は溶接を流し込んで埋めると、どうしても内部に空洞が残りますし、穴を内側から溶接が引っ張り込むため、少しひけて、フェースがへこむ恐れがあります。
その為、サービスでこの穴にぴったりのステンレスの丸棒を削り出しで作らせて頂いて、それを内部に接着し、その上に溶接を流し込んで段差を塞ぐことにしました。
溶接焼けしていたので、研磨、ブラスト、ペイントなどの化粧直しを全体的にして、センターにシャフト穴を開けてシャフトをインサートしました。
投稿者 M.Sasaya : 18:13
2009年09月29日
GF00A + Kanji-logo
こちらは香港のお客様からのご注文です。
フェースに謝という文字が彫刻されています。日本人からすると、いきなり謝ってしまっては勝負にならないのではないかと思ってしまいますが、どうゆう意味なのでしょう。漢字を母国語にしている国からのご注文なので何かきっと意味があるのかと思います。ご注文どおりに彫刻しておきました。
投稿者 M.Sasaya : 15:17
PSNo.1 + ACED logo
こちらはアメリカのお客様からのご注文。アメリカ取扱店ツアースペックゴルフ経由です。
バックフェース下にはACEDの文字が彫刻されています。
意味を辞書で調べると形容詞で、 だし抜かれた、負かされた、酒に酔った等の意味が。
どうゆう意味でしょう。分かりませんが、アメリカ人なので間違いないでしょう。ご要望どおり彫刻致しました。
よく日本人のお客様からのご注文でイニシャルの間にドットを入れてほしいというものがあります。
例えば私ならばM.Sasayaなので、M.Sというものです。
このドットですが、文字と文字のスペースをバランスよく取るためにあるのではありません。省略された文字がありますという意味がきちんとあります。ですから、M.S.が文法的に正しいです。
タイガーウッズもT.W.と必ず最後のピリオドが付いています。T.Wというのはありません。日本人にありがちな文法ミスですのでご注意下さい。
投稿者 M.Sasaya : 15:07
Answer No.2 SUS303 + Teflon Black
一見するとAnswer No.2の軟鉄ノーマルをテフロンブラックしたものかと思ってしまいますが、こちらは軟鉄ではなくSUS303のステンレスです。
シンプルで勿体無いような気もしますが、羊の皮をかぶった狼のようでかっこいいですね。
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素材の柔らかさと打感との関係についてお話します。軟鉄は素材として最も柔らかい鉄のため、打感が柔らかいのだとされてきました。
軟鉄とステンレスではステンレスのほうが硬いです。ですが、メッキした軟鉄とステンレスでは?
ステンレスのほうが柔らかいです。更に、テフロンブラック加工した軟鉄と、テフロンブラック加工したステンレスでは?
軟鉄は錆びないように何らかのメッキ処理をし(ニッケルが多いです)、その上にテフロン加工します。ステンレスはもともと錆びないので、そのままテフロン加工します。
その結果、ステンレスのテフロン加工のほうが打感は柔らかいということになります。
投稿者 M.Sasaya : 14:27
キャメロン・スタジオセレクト用バランスレンチ
こちらは当社で販売しているキャメロン・スタジオセレクト用のバランスレンチ、
\7,875(税込価格)(本体価格\7,500)です。
売れてしまって在庫がなくなったので予備を作っています。
画像のようにしっかりとした図面を作って精度を上げているので、ヒートガンでガンガン暖めなくても、力が加えられるので簡単に取り外しができます。ものによってはヒートガンを使わずに取り外しできます。
この精度のレンチは1万円以下で販売することはできない品物です。
当社でも1日掛りで2個しか作れませんでしたので、赤字必死ですが、自社で使う道具でもありますし、多少の赤字で技術力の差を見せ付けられるのであれば安いものだと思っています。
他社が、もしこの価格以下のものを作ろうとすれば、精度が極端に落ちてピンがきちんと奥まで入らないなどのみっともない話になるのは必死なので、サクリファイスだと思っています。
商品のご購入は→こちら
投稿者 M.Sasaya : 13:51
PSNo.1リフィニッシュ+オウンネーム
Private Stock No.1のリフィニッシュ(再メッキ)依頼です。
メッキのやり直しですが、元の状態がよかったのでこれだけで綺麗に仕上がりました。メッキの色はソフトブラックです。そしてソールにオウンネームを追加しました。
投稿者 M.Sasaya : 11:56
PS No.2リフィニッシュ+タングステンインサート
こちらはPrivate Stock No.2のリフィニッシュ依頼です。同時にタングステンを入れました。
タングステンはもともとあったトゥヒールの文字とあえてクロスオーバーさせ、特注仕様感を演出しています。
ご購入頂いた時のブログ記事は→こちら
投稿者 M.Sasaya : 11:55
2009年09月28日
ゲージデザインTPA18型パターのリフィニッシュ
ゲージデザインTPA18型パターのリフィニッシュ依頼です。
キャビティーにつながっているフランジの部分(サイトラインのヒール側)に硬い金属のようなものがヒットしたような深い打ち傷があって、この傷だけが取れませんでした。サイトラインが無くなってしまうくらいの深さだったので、目立たないように軽くボカした程度です。あとは全部綺麗になりました。
投稿者 M.Sasaya : 17:12
ODYSSEY Black Series 9のサイトライン加工
こちらも同じみの加工になってきました。オデッセイのサイトラインの延長加工です。
このパターは本体とバックフェース側のタングステンパーツの2ピース構造になっています。その為、本体とタングステンそれぞれにサイトラインを彫刻し、合体させるとラインが正確に重ならないため、本体側にしかサイトラインが彫刻されていないようです。
計測したところ、このパターで本体のサイトラインは0.1ミリ~0.3ミリ程度ヒール側にサイトラインが寄っていました。バックフェースのタングステンパーツが正確にセンターにサイトラインが彫刻されていたら0.1ミリ~0.3ミリの段差ができてしまっていました。たいした誤差ではありませんが、目で見たら激しい段差だと思います。その段差を作らないために本体にしかサイトラインは彫刻されていないんだと思います。
今回0.1ミリヒール側にセンターをずらして元のサイトラインものとも新しくラインを切削しなおしました。太さは1.5ミリにしました。
このパターはオデッセイの中でも非常に高価で、サイトラインの延長加工をする価値が充分にあるパターです。必ずサイトラインの延長加工はしたほうがいいと思います。しかし、誤差があるので、それなりのノウハウが必要になるパターです。安物のサイトライン加工では色々な問題が発生しますので、是非当社の精度の高い加工をお申し付け下さい。
投稿者 M.Sasaya : 16:36
刻印の溶接消し
こちらはハンドスタンプを溶接して消すという処理です。
左上の画像は、先週末に溶接して、今朝機械切削して100分の2ミリ手前まで切削したところです。残りの100分の2ミリは研磨で取り除きます。研磨してブラストしたものが右上です。
投稿者 M.Sasaya : 10:20
2009年09月27日
スクエアバックのネック溶接
スコッティーキャメロン・スタジオセレクト・スクエアバックのセンターネック溶接した後の画像です。
かなりの高熱なのでこのような状態です。これは研磨せずにこのままサンドブラスト(正確にはグラスビーズブラスト)をして光沢のあるシルバーに仕上げます。来週完成ですね。
投稿者 M.Sasaya : 16:15
2009年09月24日
スクエアバックのセンターネック溶接
こちらも同じみになりました。溶接待ちの、スタジオセレクトのセンターネックが奥のパターです。
手前のパターが先日お伝えしましたキャメロンのリスペクトパターです。形状は本物と寸分違いません。ソールにはステンレスウェイトがなく、その分のウェイトを調整するためキャビティーが浅くなっています。更に素材は軟鉄です。違いはその程度です。
試しに1本作ってみようと思います。キャビティーとフェースヒールに本物と全く同じ大きさ、深さ、位置のレッドドットを切削済みです。メッキは黒色酸化皮膜か、ソフトブラックを予定しています。テフロンブラック加工はステンレスにもできてしまうので、黒色酸化皮膜やソフトブラックのほうが面白いのかと考えています。
お客様のRyuji Imadaモデルのステンレスインサート(偽物タングステン)がたくさん余っているので、それをあえてソールにインサートしてみるというのも面白いかと思っています。
刻印はCAMERONとは彫刻できませんので、S.C. RESPECTなんてのがかっこいいですかね。
投稿者 M.Sasaya : 18:21
2009年09月18日
ワイドソールウエッジ58度(Mソール)
渾身の一振りが出来上がりました。
通常58とロフト角を彫刻する辺りにGマークを彫刻しました。
投稿者 M.Sasaya : 15:06
2009年09月17日
DEL MAR THREEにタングステンインサート
こちらはRyuji Imadaモデルではなく、DEL MAR THREEにタングステンインサートの依頼です。
これをセンターシャフトにしたもののほうが本人の実使用に近いのかと思います。
こちらもタングステンの位置調整が微妙だったのですが、上手く厚み10ミリのタングステンをそのままインサートしまして、20gアップさせました。ヘッドウェイトがノーマル時で330gでしたので、350gになりました。
元の状態が330gと軽いので、タングステンを入れて350gにしたという製作の意図が感じられる製品というのは、そこに込められた思いを感じますし、魂が込められているという感覚が伝わってきます。
そしてその魂が安心感や自信を生み出してくれますよね。
初めから350gあるのに、ステンレスのインサートを飾りでくっつけときましたでは、何も伝わってくるものがありません。
投稿者 M.Sasaya : 16:15
フラットバックアイアン+イニシャル彫刻
こちらはすでに製造を中止したアイアンセットのフラットバックです。
「もう作りません。在庫が無くなったら終わりです。」といって、購買意欲を煽るつもりではなかったのですが、結果的にそのような形になってしまいました。ショップさんの話を伺うと、不景気の影響でしょうか、ここ数ヶ月間、アイアンセットが売れない日々が続いているそうです。トップシーズンですが、政権も交代もあったことですし、少しの間の買い控えが続いていたのかと思います。ですが、それは様子を見ているだけであって、必要ないというのとは違うのかと思います。少しずつですが、アイアンセットが売れ出して着ました。年内には完売してしまうと思います。お早めにご注文下さい。
今回は少し変わった位置にイニシャルを彫刻してみましたが如何でしょうか?本当はGマークの隣辺りが彫刻するには簡単なのですが、スペース的にはこちらのほうがかっこいいと思います。番手によって全て角度が違うので少し時間が掛かりました。
投稿者 M.Sasaya : 14:48
ネック溶接(センターシャフト)Square Back No.1
こちらも新品ですね。センターシャフト加工の依頼です。ツアー流出品のセンターシャフトは20万円以上しますので、ノーマルを3万円弱でオークションで落札して、そのままこちらで加工するというのがスマートなんだそうです。新品での加工は現在2件ほど頂いていて、1件は商談中だそうです。
バックフェースのサイトラインの白ペイントが少し脇に飛んでますね。見えますでしょうか?
以前、うちでもペイントが少し剥がれていたことがあって、よくあることなのですぐに直しますと伝えたそうなのですが。「よくあっては困る。スコッティーキャメロンならば絶対ない。」とお客様に怒られたことが何回かあるそうなのですが、キャメロンでもありましたね。
綺麗にしてお返ししますのでご安心下さい。
投稿者 M.Sasaya : 14:33
Ryuji Imadaモデルのタングステン交換依頼
これなんかは新品でシュリンクラップが付いた状態でタングステンの交換依頼が来てますね。
やっぱり、タングステンとメーカーが発表している以上、実はステンレスでしたとなれば、当然これが世論かと思います。
タングステンを本物に交換して、33インチにカット。グリップはIOMIC MIDの青に変更します。
※新品だったので分かったことなのですが、このパターは34インチと発表されていますが、33.75インチです。他のスコッティーキャメロンのパターに比べて0.25インチ短くなっています。お気を付け下さい。
投稿者 M.Sasaya : 14:23
2009年09月16日
GF00A + オリハルコンにGマーク
こちらはベストギアさんからのご注文です。
GF00A SUS303にオリハルコンをインサートしました。フェース面はPZmillingで、バックフェースはGOLD'S FACTORYのマシンダンシング。サイドステップの文字は続けて読むと”外人”になってしまいますが、ガイ君とジン君という息子さんの名前らしいです。
更に無料サービスのGマークですが、オリハルコンの上に彫刻しました。意外とやってみるとかっこよかったです。
ゴールドファクトリーのサークルGマークというのは、スコッティーキャメロンのサークルTマークを真似したと勘違いされるのですが、ゲージデザインの頃に私がタングステンをインサートした証として、ゴールドファクトリーのGマークをタングステンの上に彫刻したのが始まりで、サークルはタングステンの枠を意味しています。
ですので、実はこの彫刻の仕方というのはゴールドファクトリーの加工の中でも王道です。
投稿者 M.Sasaya : 18:08
2009年09月15日
Answer No.2 + PZmilling
こちらはオンラインショップへのご注文でAnswer No.2 SUS303です。
フェース面はPZmillingにしました。
ロゴはフェースヒールにGマークのサークル無し、トゥにイニシャル。バックフェースはHPロゴ、サイドのステップにSUS303とオウンネームをハンドスタンプで入れました。ソールにはパーシャルビックGマークです。
そしてサイトラインですね。
投稿者 M.Sasaya : 16:21
2009年09月14日
Answer No.2 SUS303 + ハンドグラインド
Answer No.2 SUS303にハンドグラインドを加えて若干の丸みを付けました。スコッティーキャメロンのGSSが強めにバレル研磨されているので同じような感じなのかとイメージしました。
ステップにはANSWER NO.2 SUS303の文字を打刻で入れました。
本当はもっと思い切ってずらしたほうが格好がいいと思うのですが、それを格好がいいと思って頂けるのか否かというのは、打刻した人間のカリスマ性による部分が大きく、少しでもバランスが悪いと思ってしまったら、1文字1文字クレーム付け放題になります。ですから、かなり綺麗に並べる方向で勝負しなくてはならなくなります。本来は綺麗に並べる技術を競うものではなく、ずらした時のセンスを競うものなのですが。ですから、どうしても割高になってしまう加工です。
投稿者 M.Sasaya : 16:35
Scottsdale Anser復刻版にタングステンインサート
PING GOLF CLUBS SCOTTSDALE ANSER MADE IN U.S.A.の刻印がバックフェースにあるパターです。ソールにタングステンをインサートし、サイトラインを彫刻しました。
スリットラインが長く、特にヒール側のほうが数ミリ長いため、スリットにタングステンが掛かってしまうということで、微妙に逃げてインサートしたかったのですが、1ミリ弱距離が足りなかったため、通常は12ミリのタングステン穴を開けた回りに13ミリで切削して1ミリの枠を作るのですが、今回は本体の切削は12ミリだけで、タングステンに1ミリの枠をつけて、外周を1ミリ短くしました。
色を入れる前の段階で枠の底面を見て頂くと本体の金色ではなく、タングステンのシルバーになっています。
綺麗にインサートできたと思います。タングステンとサイトラインには白のペイントをしておきました。
投稿者 M.Sasaya : 16:25
Ryuji Imadaモデルに10ミリのタングステン
先日から取り掛かっていた、Scotty Cameron Inspired by Ryuji Imadaというパターに入っているステンレスの装飾インサートをタングステンに入れ替えるご注文です。今日完成しました。
レングス32.5インチでバランスをD3-D5くらいのヘビーウェイトをご希望とのことで、交換用4.5mmのタングステンに取り替えるのではなく、タングステン穴を切削し直して10mmのタングステンをインサートしました。
タングステンをインサートする前のウェイトが350.2gでしたが、372gで仕上がりました。
バランスはD2.1で仕上がりました。微調整ができないので、残念ながらD3には0.9ポイントおよばずですがかなり重くなりました。
投稿者 M.Sasaya : 15:36
2009年09月11日
スクエアバックのオープンヘッド
大人気のスコッティーキャメロン・スタジオセレクトシリーズ・スクエアバックのセンターシャフト加工ですが、ネックの切断から溶接までの加工に加えて、新しいシャフトとグリップも必要になりますし、色々と金額を足していくと3万5千円くらいにはなってしまいます。
でも、この程度のヘッド形状ならば作るの簡単ですし、オープンモデルで同形状のコピーヘッドが販売されてたりします。普通の人は入手できませんが、私のように業界に精通している人間だと、そういったものが入手できてしまったりしてしまいます。
形状は基本的にスクエアバックと全く同じですがソールのウェイトがなく、キャビティーバックが浅くなっていてウェイトを調整してあります。そして素材ですが、なんと軟鉄です。色々なカラーのメッキが楽しめます。
これをセンターシャフト加工して販売するとすると、スコッティーキャメロンを改造するのと同じくらいの値段で販売できてしまいます。これにゴールドファクトリーのロゴを入れるもよし、更に加工を追加するもよし、ブランドネームに拘らず、色々いじくりたいという方はこちらのほうが安上がりなのではないでしょうか?
ただし、スコッティーキャメロンのロゴは彫刻できませんので、あしからず。
興味のある方はメールにてお申し付け下さい→こちら
投稿者 M.Sasaya : 18:42
クリーブランドの角溝彫刻
こちらはクリーブランドの角溝彫刻の依頼です。メッキものなので、溝だけノーメッキになってしまいましたが使用上はあまり問題ないかと思います。
溝のピッチ(溝のセンターから溝のセンターまで)が3.32ミリ刻みで、1本もずれているものはありませんでした。当たり前と思うかもしれませんがすごいことです。ですので、溝の幅はその4分の1で0.83ミリ以下であることが現在のルール適合値となります。切削前の状態で溝の幅が0.7ミリでしたので、0.8ミリ狙いで角溝を彫刻しました。深さはセンター付近が0.4ミリ、回りが0.5ミリでした。スコアラインの判子をプレスする時に回しながらプレスした形跡です。全体的に0.5ミリになるように切削し直しました。
溝の長さですが、孫線が一番短いもので6.8ミリ、そこから1本づつ、15.5ミリ、24ミリ、30ミリ、36.1ミリ、41ミリ、45.6ミリ、49.8ミリ、となっています。親線は50.8ミリで8本あります。
全てのデータを取って1本1本長さ、深さ、幅を合わせて切削しますので、角溝と一言でいってもどこの会社に注文するかで精度は全く異なります。安価な角溝彫刻はプレスに劣りますから、ご注意下さい。新品で購入する際も、猫も杓子もCNCを売り文句にしていますが、最近の雑なCNCはプレスに劣りますので、ご注意下さい。
投稿者 M.Sasaya : 15:58
PING PAL2Fにタングステンをインサート
ピンのピクセルインサートですね。このフェースインサートがベティナルディーのハニカムフェースの原型になったと言われています。ですから、ベティナルディーがピン型のパターにハニカムフェースを採用したのは極端に突飛なことではなく、ピン型の王道ですね。ですが、ピクセルインサートはピンの特許ではなく、ピクセルゴルフというアメリカのメーカーのものだったと記憶しています。
こちらはソールに12ミリのタングステンをインサートして、314gから333.7gにアップしました。ピクセルインサートの打感がよりはっきりするのではないでしょうか。ヘッドウェイトが310前後だとカーンという打感が目立つものですが、タングステンをインサートしてウェイトアップするとゴツという重厚な打感になります。正直、これはコースで打ってみたいパターに仕上がりました。
投稿者 M.Sasaya : 14:35
ネック溶接(センターシャフト)Fast Back(その2)
ネックを切断し、平らに研磨したあと、新たにネックをSUS303丸棒から削りだし、トップブレードに穴を開けて仮止めし、溶接しました。
ネックを仮止めする穴を切削する際にお客様の注文はライ角71度でしたが、72度で穴あけしました。トップブレードに1度の角度がついているためです。その状態でネックを仮止めし、溶接するとソールのセンター(サイトライン位置)が地面に接した時にシャフトが丁度71度になるように仕上がりました。更にソールがスクープソールになっているため、シャフト穴をバックフェース側に1度倒しましたその状態でフェースアングルが4度オープンで仕上がりました。
この辺りの角度の調整は経験と熟練が必要で、机上理論と実数値は異なると思います。是非精度の高い加工をお求め下さい。
投稿者 M.Sasaya : 14:22
ピン・レッドウッドアンサーにタングステンインサート
ピンのレッドウッドアンサーに12ミリのタングステンをソールからインサートしました。
ヘッドウェイトはインサート前が342g、インサートを入れて362.6gとなりました。
ネック調整をしてライ角を79度にしました。さすが歴史を重ねてきているメーカーだけあって作りが丈夫です。全く曲がりませんでした。すでにライ角調整された形跡があって、当社で曲げる位置ではなかったのですが、その部分で曲げてみたところ上手く曲がりました。曲げる位置が通常と違うのと、79度というルール内の最大値であることもあって、多少見た目が悪いかもしれませんが、使用上は問題ないとお思います。元に戻すことも可能です。
投稿者 M.Sasaya : 13:12
ピン・アンサー2にタングステンインサート
ピンのアンサー2に12ミリのタングステンを2つ、9ミリのタングステンを2つインサートしました。
少し切削したところで、ピンホールが見つかったので少しタングステン位置を微妙に調整して綺麗に除去しておきました。
総重量は448gから477gまでアップしています。できれば500g以上ほしいところですが、シャフトを少し重めのものに変えて頂ければ充分だと思います。ノーマルシャフトのままですので、チップに鉄球が入ったままになっています。リシャフトして鉄球がなくなれば少し低重心になります。
投稿者 M.Sasaya : 12:10
2009年09月09日
Answer No.2 SUS303 + German Silver Face Insert
こちらは私が今一番お勧めの素材。ジャーマンシルバーのフェースインサートです。
まだ世の中には「ステンレスがなんで軟鉄より高いの?」という人がたくさんいるのにも驚かされますが、ゴールドファクトリーのお客様はむしろ、せっかくのSUS303なのにインサートを入れてしまうなんて勿体無いという感じかもしれません。
ボディーはAnswer No.2 SUS303でジャーマンシルバーのフェースインサート。
ソールにパーシャルビックG、バックフェースにGマーク。
フェース右側にGOLD'S FACTORYの刻印。フェースインサートに干渉しないように少し小さめにしたのが功を奏しました。非常に綺麗なバランスになりました。
フェーストゥ側にはダンシングでイニシャルを彫刻。
トップブレードにサイトドットを彫刻しました。
打感の調整はインサートの交換で容易にできますので、是非ご注文下さい。
投稿者 M.Sasaya : 14:34
2009年09月08日
スコッティーキャメロン・クラシック1
シャフト&グリップ交換とサイトライン、タングステン加工のご依頼です。
総重量が550gもあったので、ヘッドウェイトは最低でも340gかと思いきや、抜いてみるとヘッドウェイトは315gしかありませんでした。予想と違かったので、全部バラしてそれぞれのパーツの重さを量りました。
シャフトがカットされた状態で144gなので、カット前でおそらく160g前後のもの。グリップが86gありました。チップに接着剤が10センチ、重さにして5g入っていました。
非常に特徴的な研磨が入っています。左上の画像をクリックして大きくして見て頂くと分かるように、フランジの段差が研磨で消されています。キャビティーの中まで削った形跡があります。ネックも丸めるのではなく、全体的に削られていてロゴが少し薄くなっている部分があります。
研磨してフランジの段差を消してしまうのもシンプルでいいとは思いますが、この段差はサイトライン的な要素も兼ねているので、サイトラインの追加をするのは良いチョイスだと思います。
ヘッドウェイトは350gがご要望だとのことですが、315gしかないので直径12ミリ厚み10ミリの大玉を2つ入れても335gにしかなりません。更に2つくらい入れる必要があります。
フェースを見てほしいとスタッフから伝えられたのですが、おそらくミーリング痕のベルトラインがトゥ側に広がっている部分だと思います。
計測したところ、ベルトラインが低くなっているのかと思いきや、逆に100分の2ミリほど高くなっています。おそらく推測するにこの部分の金属素材が少し硬かったので刃物が逃げたのではないかと思います。100分の2ミリという誤差は気にする必要がないレベルの誤差です。
そして古いデザインなので今のデザインと何が違うのか、是非知っておいて頂きたいことがあります。右上の画像を見て頂くと分かるように、かなりヒール寄りに芯がずれてしまっています。そしてかなり高重心になっています。サイトラインはキャビティーのセンターに彫刻しますが、実際に打つ場所はその1センチ近く内側でなくてはなりません。
ソールにタングステンを入れますので高重心はかなり軽減されると思いますが、実使用されるのでしたらトゥ側のタングステンを少し重くするとか、タイガーウッズのようにヒールに穴を開けるということを考慮されたほうがいいかと思います。
タイガーウッズのパターのレッドドットは単なる飾りではないというのが、スコッティーキャメロンの歴史を紐解いてみると分かって頂けると思います。こうやって進化してきたという軌跡のようなものですね。
投稿者 M.Sasaya : 16:53
2009年09月07日
キャメロン・ファストバックのセンターシャフト加工
もう何本もこの加工をしていますが、スクエアバックやファストバックのネックを切断し、新しく作ったネックを溶接し、センターシャフト加工する依頼です。
キャメロンのツアー流出品でも同じ加工がされたものがあるそうですが、純正は金額が数十万円することと、ネックの溶接が当社が使っている日本人の溶接工場のほうが仕上がりが綺麗だと言って頂けて、製作のご依頼を頂いています。
当社が使っている溶接工場も綺麗だと言って頂けると嬉しいのですが、仕上がりが綺麗なのにはネック切断時にトップブレードを削り直しているという理由もあります。
まず切断ですが上の画像のように厚みが僅か1ミリというファインカットで切り落とします。その後、フライスで余分な肉を削り落としてからベルトグラインダーで研磨します。
ファインカットは新品で購入すると35万ほどしますが、非常に高性能な機械です。こちらは当社でも工房用品として販売させて頂いています。
そしてトップブレードを綺麗に仕上げたのが左上の画像になります。この下処理が綺麗な仕上がりには欠かせない加工となります。
ネックを旋盤で削りだし、本体にネック侵入穴を切削し、溶接に出しますが、溶接の際に高熱が発生するので、あらかじめインサートは外しておきます。
このバランスレンチも販売開始しました。非常に精度が高く、しっかりと食い込むので僅かな力でも本体を傷つけることなく簡単に外せます。メーカー純正品ではないので、安物を購入してしまうと、精度が低く、ピンが少しずれただけでもしっかりと奥まで入らなくなり、本体を傷にしてしまったという報告を受けていますので、お気をつけ下さい。
投稿者 M.Sasaya : 16:53
2009年09月04日
Ryuji Imadaモデルのタングステン
スコッティーキャメロンのリュージイマダモデルにインサートされているタングステンはタングステンではなくステンレスでした。
直径12.3ミリ、深さ4.5ミリで5g切削されていますが、インサート内部に空間があるため、インサートの重さは3gとなっています。ヘッドの重さは348gと充分にありますが、内部に空間のあるステンレスのインサートを入れることにより慣性モーメントが減っている違和感があるということで、このインサート穴に合うサイズのタングステンを作り交換しました。
今回、このパター専用のタングステンを余分に作っておきました。タングステン穴を切削せず、交換するだけなので比較的安価で交換できるようにしました。定価179,000円もする高価なパターなので、もうちょっと出して本物のタングステンに交換してみて下さい。
純正のステンレスインサートは1ヶ3.1gでした。こちらで拵えたタングステンは1ヶ8.4gあります。2つで約10gアップします。金色の枠は真鍮です。枠を付けてサイズ調整しました。厚みは4.5ミリです。
メールにてお問い合わせ下さい→こちらまで
投稿者 M.Sasaya : 18:37
Scotty Cameron CIRCA62 No.5
こちらは黒色酸化皮膜のリフィニッシュです。錆びてしまったら鍍金を変えるのもいいですが、もう一度黒色酸化皮膜をして新品状態にするのもかっこいいと思います。
このパターもトゥが持ち上がっているデザインで、普通にアドレスすると少しトゥアップしるように作られています。ですが、ロフトはトップブレードに沿って切削されているのではなく、ソールに沿って切削されています。つまり、ヒールが低いのではなく、トゥを盛ってある状態です。
ロフトがどこに沿って切削されているかは、ミーリング痕がどこに平行になっているかを見て頂くと分かると思います。
ソールに対して平行にロフトが切削されているということは、今までの話の流れからいくと、球が捕まりやすいデザインではなく、球が引っかかることはあまりないという話になると思われるかもしれませんが、フェースはトゥが高く、横幅もトゥは広く、ヒールは絞ってあります。そしてヒールにはネックの穴が開いていますので、トゥが重めのパターです。芯はフェースのセンターではなく、少しトゥよりになっているので、やはり球は捕まりやすいデザインだと言えます。これもやはりトラディショナルなデザインですね。
捕まりの良いヘッドで純正グリップは細めの皮巻きが装着されていますから、リストを多少使って若干タップするような打ち方に向いているのですが、リストを使わないストロークをしようと思うとグリップが泳ぐ感じがして、手元が軽く感じると思います。
実際このお客様はグリップに軽めのシャフトスタビライザー15gをインサートされていました。
当然そうなってしまうと思います。素晴らしい感性ですね。
私のお勧めとしては、純正グリップは高価なので早めに抜いて保管しておいて頂き、少し太めのグリップに変えるのがいいと思います。IOMICのMIDくらいがいいですかね。バランスが多少軽く感じるようであればソールのへこみ(バックフェース寄り)に鉛テープを張るといいと思います。
あまりヘッドを重くして、グリップを太くし過ぎるとシャフトが軽くて柔らかめなので、打ち負けてしまいます。ビヨーンという打感を感じると思います。硬めのものにリシャフトできればいいのですが、同じ曲がり方のダブルベントは市販されていません。若干の調整で終らせるのがポイントになります。
投稿者 M.Sasaya : 17:47
2009年09月03日
303Soft Stainless No.2のリフィニッシュ
こちらは以前発売していた20本限定の303Soft Stainless No.2で現在販売しているAnswer No.2のSUS303とはソール形状とネックの長さが数ミリ異なるんですが、ほぼ同形状のパターです。
今回は加工の追加とリフィニッシュのご依頼です。
ソールにオリハルコンインサートを追加しました。あえて打刻に半分掛かるようにしました。
トップブレードを切削してサイトドットを削除し、サイトラインを追加しました。
バックフェースにはGマークがあったのですが、その真上にレッドアルマイトをインサートしました。
フェースヒールのレッドドットの深さを1ミリほど深くし、1.5ミリとしました。通常は0.5ミリで切削していますが、キャメロンのGSSを見ると1ミリ前後と結構深めなので、こちらもあえて微調整という感じでしょうか。前面ブラストしてペイントし直しました。
投稿者 M.Sasaya : 15:08
Scotty Cameron Botton Back
こちらはサイトライン加工とネック調整のご依頼です。
画像を拡大して見て頂くと、トゥが持ち上がっているデザインになっているのが確認できると思います。
このパターこそスコッティーキャメロンらしいトラディショナルなデザインだと思います。トゥを少し上げて、フェースをオープンクローズ(ドアスイング)し、少しタップ目に打つように初めからトゥが上がっています。
実はこのパターはトゥが上がっているのではなく、ヒールが薄くなっています。つまり、ロフトはトップブレードに合わせて削られていますので、つま先上がりでアドレスしている状態になります。ショルダーターンでボールを潰さないように打つと引っかかる可能性が高くなります。
その為、綺麗なショルダーターンをされる人には1度~2度フラットにしてご利用されることをお勧めしています。こちらの持ち主の方はノーアドバイスで2度フラットにするようにご指定されています。しかも、新品未使用の状態で送ってこられていますので、見ただけでそれを理解されたようです。
このパターのライ角は72度でした。そしてヒールを削り取っているのでソールセンターが地面に付く状態だとトゥが2度浮き上がってライ角70度で座るようになっています。メーカー発表ではライ角は71度らしいです。ですから、72度のライ角のパターを2度ハンドダウンして構えさせるような仕様になっています。フェースはロフトが付いているので2度トゥアップした分だけ左を向いてしまいますが、少し突っ込んだ打ち方をして帳尻を合わせる仕様になっています。もしくは言い換えるならば、緊張した局面でのミスというのはインパクトがビビって緩む、球は右に流れる。それが下りのスライスラインが難しいと言われる理由です。そういった局面での安心感を演出する形状になっています。
タップ式の打ち方、もしくは少し突っつく傾向が強い方というのはフェースのセンターよりも少しヒールよりでインパクトしがちです。スコアラインやサイトドットは無いほうが構えやすいでしょう。ですが、ショルダーターンの場合はフェースセンターで構えてフェースセンターで捕らえるのがセオリーですから、サイトラインの追加も必須の選択でしょう。たかが線1本ですが、線1本の価値をきちんと理解されたチューンナップだと思います。
ヘッドの形状に合わせて、シャフトは軽めの柔らかめ。グリップはリストを上手に使えるように細めの皮巻きグリップがノーマル時には装着されていました。
投稿者 M.Sasaya : 14:13
Scotty Cameron NewPort2 GSS
各種調整の依頼です。これが本物のGSSってやつですね。120万円くらいすると思います。
GSS(ジャーマンソフトステンレス)というのはドイツで製鉄されたSUS303ステンレスという意味らしいのですが、ドイツ人が自らをジャーマンと呼ぶ分けがないので、スコッティーキャメロンが考えた商品名です。正確にはドイツ工業品標準規格(DIN規格)ではX10CrNiS189と呼ばれています。
ちなみにアメリカ工業品標準規格(ANSI)では18-9 Stainless Steel、日本工業品標準規格(JIS規格) ではSUS303となります。
勘違いしてはいけないのはドイツで作られたものであっても、アメリカで作られたものであっても、日本に持ってくれば全部SUS303です。アメリカに持っていけば18-9 Stainless Steelです。しかし、GSSだけはどこの国に持っていってもGSSと呼ばれます。それはなぜかと言えば、GSSとは素材の名前ではなく、スコッティーキャメロンが考案した商標登録だからです。我々がSUS303をGSSと謳って販売すれば商標に抵触するため、告訴される可能性があります。
ですが、見ての通りGSSはただのSUS303ステンレスです。切削具合も研磨具合も全く同じ。打球も私が打ってみて全く同じです。
厳密に言えば含有物が微妙に異なると言う人もいるようですが、その程度の製鉄所や製造時期によっても変わる程度のレベルで、人が打感としては感じられない微々たる部分です。そこを感じ取る努力をするよりも、注目すべきポイントはたくさんありますので紹介しようと思います。
まずスペックですが、フェースアングルが0度、ライ角が71度でした。フェースアングルは調整されたのか、もともと0度だったのか分かりませんが、最低4度はオープンにしたほうがいいでしょう。ヘッドウェイトは350Gと書かれていても、実際に抜いて量ると340gしかなかったりというケースが20万円前後のものだと多々あるようですが、さすがにGSSともなればきちんと出ていました。正確に計測して348gです。
上の画像のレッドドットの位置ですが、赤い線を引いてみました。少し上に寄っていますね。位置がずれているといことは、CNCで切削してるのかと思ってましたが、うちと同じくハンドメイドなんでしょうか。直径は9.4ミリ、深さは0.9ミリでした。
このパターはネックがセットバックしていますね。赤で印を付けた部分です。
2ミリほどネックがバックフェース側にセットバックしています。これはオリジナルのピン・アンサーやアンサー2にも見られますが、形状をシンプルにするために最近の削りだしパターではトップブレードと面を合わされています。
ゴールドファクトリーのパターではGA00Aのみがこれと同じくネックをセットバックさせています。それ以外のパターは全てトップブレードと面一(つらいち)になっています。
しかし、やはりニューポート2形状でネックのセットバックをやるのは無理があるのか、一番最初のバックフェースの正面画像を見て頂くと、ネックとキャビティーの間に僅かな隙間ができてしまっています。GA00Aはこの2本のラインが1本に重なっており、アドレス時にはクランクネックのラインに重なって1本の線として見えるように設計されています。
フェースのミーリング痕というのは、本来は存在亜しないものなのですが、後からフルバックという刃物でワザと痕を付けています。このパターのミーリング痕は少し特殊で、円弧の中心がフェースのセンターにできています。そのため円と円が重なってできるベルトのようなラインがセンターに存在します。実はこのミーリング痕の付け方はご法度と言われてきた加工の仕方で、普通は円と円が重なってできた真ん中のベルトラインが低くなってしまいフェースが平らにならないと言われます。これは海外で作られた安物に多いミーリング痕の付け方なのですが、こちらでフェースの平面精度を計測したところ。ベルトラインは低くなっていませんでした。これは工作機械の精度が非常に高いことを意味します。ですが、本来は良くないと我々は教わってきています。
そしてフェースヒールのレッドドットですが、こちらも赤でマーキングしました。少し上に寄っているように思います。直径が9.4ミリ、深さが1.2ミリでした。
トップブレードのサイトドットですが直径が3.13ミリ、深さが2.83ミリ。ゴールドファクトリーの標準仕様のサイトドットは直径が3ミリ、深さが0.5ミリです。GSSのサイトドットは比較的小さめのものが多いと言われ、2.5ミリを希望されることが多かったのですが、実際には約3ミリで同じ。但し、深さがかなり深いですね。
なぜかこのサイトドットはフェースに影響を与えていて、サイトドットがある付近では100分の5ミリほど膨らんでいました。
このパターもやはりヘッドが350gあるにも関わらず、シャフトが軽くて柔らかく、特にチップが柔らかくなっているため、少しタップするような感じで打つと打感がいいのですが、ボールを潰さないようにストロークすると手元の軽さが際立ちます。やはり140g前後のステップシャフトか硬めのシャフトにして、グリップはやや太め、もしくは角がしっかりしたものに変えたほうがしっくりすると思います。
投稿者 M.Sasaya : 11:15
2009年09月01日
Scotty Cameron Inspired By Ryuji Imada
こちらはスコッティーキャメロンの定価179,000円のパターです。
ゴールドファクトリーのパターを使い慣れたお客さんからの依頼で、しっくりくるように調整してほしいという依頼です。
まず、フェースのタングステンですね。これはうちの真似をして頂いたんでしょうか?それともただの飾りなんでしょうか?
センターシャフトの割りには、シャフトの延長がセンターから離れ過ぎています。これは慣性モーメントを稼ぐ意味があるのですが、タングステンをインサートしているなら充分な慣性モーメントが得られているはず。もっとギリギリまでセンターに寄せても良かったのではないかと思うのですが、まずはタングステンを外してみましょう。
タングステンインサートを外してみると、厚みは5ミリしかなく、重さは1個3gしかありませんでした。
タングステンの場合、直径12ミリで厚みが5ミリの場合10gになります。
ステンレスで5gくらい。ですのでこのタングステンはただの飾りでした。
おそらくこのインサートはステンレスですが、少し内部に空間があるので3gとなっています。
5g切削して、そこに3gのステンレスを2ヶ所インサートしているので、むしろ慣性モーメントは減っています。重さは4gダウンです。
それでもヘッドウェイトはタングステンを無関係に348gありますから充分ですね。
むしろ調整の必要があるのはシャフトかと思います。スコッティーキャメロンは今でもブルズアイのようなパターを作ったりとトラディショナルなものが多く、スコッティーキャメロンのパターセッティングは少しクラシカルなセッティングになっています。
軽めのステップシャフトを良しとし、チップの柔らかいもの(ファーストステップまでの距離が長いもの)を打感が良いと謳っています。
ですが、それは少しクラシカルなタップ式な打ち方が混ざったストロークの場合の話です。
ヘッドウェイトが350gもあるのであれば、シャフトもそこそこ重めのものにしないと食い合わせが悪くなります。そして重めのシャフトを使ったら、かなりの硬さがないと自分の重さとヘッドの重さに負けてしまいまいます。その重さの中で打感きちんと感じるためにステップが必要になります。ステップは手元に伝わってくる振動を増強させる効果があります。
そしてグリップは新しいうちに綺麗に抜いて、保存しておいて下さい。
製作者のかたには失礼かもしれませんが、もはや昔ながらの鯛焼き方式で天然ゴムを溶かしてグリップを作る時代ではありません。IOMICのような金型成型したエラストマーとの性能の差は歴然です。天然ゴムは素材自体にトルクが大きく、遊びの大きな素材です。更に、このグリップはクラシカルな形状なので、細いだけでなく、角が丸まっています。より手の中で遊んでしまう要因が多く含まれています。
ヘッドウェイトが350gもあってグリップが手の中で泳ぐようだと当然コントロールするのは難しくなります。
投稿者 M.Sasaya : 13:31
