2009年06月24日
研磨職人の技とは
最近ショップの店主さんからよく言われるのですが・・・・・
「最近、ゴールドファクトリーの真似して、素人のくせにウエッジの研磨なんかしてる輩がたくさんでてきてるねぇ。修行の経験もないズブの素人が玄人気取りで、お客さん実験台にして研磨の練習。それで金とるなんてどうゆう了見だろうね。一言いってやったほうがいいんじゃない?」
私はどなたのことを言ってるのか分らないのですが、ブログとかで研磨技術を紹介してるショップさんみたいなのがたくさんあるんですかね?(汗)
ところが、私に言わせてみれば研磨の技なんざァ第二義。真贋を見極める目を持つことこそが第一義だと思っています。
私だって10数年前に研磨を始めたときはズブの素人でしたし。誰にでも素人の時期はあるものです。
一応、ショップさんからのご要望があったので、研磨職人が玄人なのかズブの素人なのか簡単に見極める方法を紹介します。
使っている道具を見れば明らかです。左上が本当の玄人が使うベルトサンダー(ベルトグラインダー)、正式にはベーダーマシンといいます。
姫路の鍛造工場は基本的にすべてこの機械を使っています(私のベーダーマシンは黒く塗装したり、少しドレスアップしているので、多少外見は異なります)。
もうすでに生産されていない機械ですが、姫路のほとんどの鍛造工場が使っているため、パーツが豊富に残っており、これを使っている限り修理に困りません。
逆に右上ですが、これでウェッジ全部を削っているというのであればズブの素人と言っていいと思います。
これは小阪精機というメーカーのその名も「ゴルフ熟練工2」という研磨機です。まるでデルンダみたいなネーミングで分るとおり、どちらかというとショップさん向けの機械で、バウンスをちょっと削るとか、シャフトやソケットを削るのに便利に使われています。
私は細かい部分の研磨や、持ち運びに便利なので使っていますが、これ1台で何から何まで全部仕上げるというのであれば、たいしたものは作れないでしょう。
「職人にとって一番大切なのは目だよ。歳を取って目が見えなくなったら、いい研磨なんてできないんだよ。」
って、言っていた職人さんがいるのですが、大切なのはその目じゃないんです(笑)。
確かに物の価値を見る目だけではなく、実際に映像を見る目も大切なのですが、研磨する時に見えているのは削る部分の反対側です。実際に削れている部分は見えているのと反対側であって、削っている部分は見えません。
ですから、頭の中で削れている部分を見るという作業が大切です。
これは半分冗談、半分本気なのですが・・・・・・
スタッフに言ってウエッジのソールに1~9までの思いついた数字を油性ペンで書かせておきます。そして頭の中でウエッジを回転させて、その数字を見るというマジックのようなことを時々やります。
頭の中でウエッジを回転させていくと、ソールに書いてある文字は1ではなく、2でもなく、3でもなく、4でもなく、5・・・・・かな?
そうするとソールの文字は本当に5なんてことがかなり高い確率であります。
半分冗談で書いてますけど、本当に当たるのは本当。ときどき見えるんです。
投稿者 M.Sasaya : 2009年06月24日 20:00
