2009年05月01日
アイアンの打ち傷修理
テーラーのアイアンの打ち傷の修理ですね。
これはなるべく安くやらなければならないと思って努力はしているのですが、それでも単品で買えるクラブならば新品を買って頂いたほうが安上がりです。
それに魔法ではなく、リペアなので、なんらかのリペアした形跡的なものは残ってしまうと思います。
上の画像はすでにメッキの剥離に出して戻ってきたところですね。
これを溶接して埋めるのですが、溶接がきちんと入り込むように、少し削り取っておきます。
で、残念ながらそのフライス加工は企業秘密で、お見せできません。
溶接するとこんな感じです。
溶接といっても、普通の溶接ではないですね。最高レベルの精度の高い溶接で、100分台までの位置だしが出来るところで溶接しました。
かなりの温度なので裏まで焼けています。
そしてこの溶接をフライスで切削して、溝を彫刻します。
溝は元々が角溝ではないので、その溝の形に合わせた刃物を特注します。
溝の誤差が100分の2ミリのところまで追い詰めました、表面も左側のほうが100分の2ミリ、右のほうはコンマ1ミリの誤差。
少しフェースが平らではないので右のほうが誤差が大きくなりましたが、研磨するのでもう少し誤魔化せると思います。
そして研磨して溝の中はブラストするとこんな感じ。
100分の2ミリの誤差があるので、なんとなく形跡は感じられると思います。
あとはメッキして、フェース面ブラストした時に綺麗に誤魔化せるのか、逆に浮き上がるのか、神のみぞ知るです。
場合によっては何回かやり直さないといけないかもしれません。
投稿者 M.Sasaya : 2009年05月01日 17:29
コメント
打ち傷修理見事ですね。素晴らしい加工技術です。
形態は出し辛いかもしれませんが、レーザー溶接で母材(ヘッド)と同じ材質で溶接すれば裏の焼けは逃げれるかもしれませんね。
投稿者 FreeWalker : 2009年05月01日 22:19
