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2009年04月27日

キャメロンのバランスレンチ

キャメロンのパターの研磨依頼が何件かきているのですが、バランスをはずして研磨したいので、バランスレンチを自作しています。

まず22ミリの丸棒を削りだして、握り棒を入れる穴を開け、穴にはボルトが載る面をフライスで切削し、タップを切ってボルトで握り棒を固定します。

ピンを立てる穴を5箇所座標を出して切削しますが、この位置だしはかなりの精度が必要です。

他社でもこれを作っているところがたくさんあるそうなのですが、やはりピン位置の精度が悪く、どれも微妙にしっかりとピンがインサートに刺さらないものがほとんどのようです。

本体の素材はSUS303ステンレスを使いました。

そして旋盤でピンを削り出すのですが、ピンは焼入れするのでロッド材を使いました。

ピンを焼入れするのですが、真っ赤に熱してオイルに浸けます。オイルカンフィニッシュと同じですね。
パターの場合は軟鉄(生材)なので焼きが入らないですが、ロッド材のようなもう少し高価な鉄になってくると、これだけで焼きが入ります。但し、硬くなりすぎてしまって欠けたり折れたりする可能性が出てくるので、少し焼き戻しして適度な硬さにします。焼き戻しは蝋燭程度の弱い炎であぶるようにして、またオイルに浸けます。

ロッドのサイズは直径が2.5ミリなんですが、2.5だとかなり入りづらくなります。かといって2.0ミリにするとしっかりと力が伝わりません。

そこでコンマ1ミリ細くして2.4ミリ根元は2.5ミリにしました。ぶつけてピンが少しでも曲がってしまったら二度と入らないくらい限界値にセットしています。これが本当の精度ですね。


実際にはずしてみたのですが、多少接着剤が付いているようなので、多少ヒートガンで暖めなければなりませんが、力が確実に加わるので簡単に外れます。

タングステンに空いている穴の精度が心配だったのですが、かなり精度が高く、ぴったりとジョイントできました。

ヒートガンが必要なので、一般の人は不要かと思いますが、ショップさんでもし需要があれば作りますので、連絡下さい。

投稿者 M.Sasaya : 2009年04月27日 12:00

コメント

硬化熱処理と軟化熱処理を繰り返して作成するとはすごいですね。温度管理が大変そうです。
コストは掛かるけどCAD/CAMで削り出した方が楽そうに思えるほど手間隙かけて凄いです。

投稿者 FreeWalker : 2009年04月27日 21:22

よくご存知ですね。

実家の金型屋では昔からセンターピン、突き戻しピン、だるまピンなど、色で焼け具合をみながらみんなやっていましたが、もう最近の人はできないかもしれませんね。

手動ではなく、コンピューターに切削させれば10分の1くらいの時間で切削はできると思いますが、プログラム作るのに1日掛かりますしね。デザインを考えながら作るって分けにいかないので、やむ終えずですね。

投稿者 M.Sasaya : 2009年04月28日 16:37