2007年09月06日
アイアンヘッドの加工(フェースミーリング)
フェース面だけノーメッキにしてほしいという要望を時々頂きます。
ですが、フェース面をマスキングして浴槽に入れてメッキ処理をする・・・・・・・
というのは本当はフェースの平面精度や素材のためにはよくないことです。
それであれば少し費用が掛かりますが、フェース面だけマシンミーリングしてしまって、
フェースミーリングとノーメッキへの剥離を同時にしてしまうほうがいい。
但し、この加工をするには条件があって、フェース面の平面精度が元々高く、せいぜい100分の6ミリまでの誤差でないと、段差がごっそりついてしまったり、一部切削できない部分が出てきてしまったりします。
上の写真はキャビティーバックアイアンのフェースをマシンミーリングしたもの。
クロームメッキの下に銅メッキがしてあります。そして切削シロは10分の1ミリ以下なので、銅メッキと地肌が斑に見えるような状態です。(銅メッキの層は100分の3ミリ、その上のクロームメッキ層が100分の4ミリ程度)。
平面精度を高めるため細いドリルで少しづつ(100分の1ミリづつ)何度にも分けて切削しています。
そのため魚の鱗のようなミーリング痕が残っています。
銅メッキの色合いと混じってアロワナのような光沢。
ドラゴンフィッシュ・スケールって言うことになったそうです(購入されたお客さんが命名)。
ポイントはスコアラインの内部にはこの状態だとメッキが残っているということ。
どんなに錆びさせても、錆びるのはフェース面だけでそれ以外の部分は綺麗な状態。
しかも、溝の中は腐食しませんので、錆を払ってしまえば元の状態に戻り、スピンの低下を招きません。
ノーメッキの打感・球筋、そしてマシンミーリングのスピンに加え、取扱の簡単さももちつつ、フェース面の色にはかなりの説得力があります。
見た人はどうなっちゃってるのかと訊ねずにいられないと思います。
なんかすごいものなのであろうというのをひしひしと感じさせますね。
錆びるだけ錆びさせてしまっても、フェース以外はいつも綺麗な状態ですし、真っ赤に錆びたフェースもそれなりに面白いかと思います。スチールウール等で擦れば錆は除去できて、角溝彫刻していなければスピン量の低下もありません。
(角溝彫刻した場合はスピン量はかなり増えますが、フェース面だけ錆びないようにオイルを塗るなど多少の気を使って下さい。)
こちらの加工は
フェース面マシンミーリング @9,450円
角溝彫刻 @4,725円 (合わせてご検討下さい)
シャフトの脱着工賃プラスで後日加工も可能です。
投稿者 M.Sasaya : 11:12
2007年09月03日
メタルソウ・キーシードカッター加工
スリットラインの機械加工の様子です。
スリットは円盤型の刃物でメタルソウというものを使うのですが、木工業界で木を切断するのに丁度同じ形状で大きめの円盤を使いますよね。それの小型盤のようなもので切り込みます。
左上がメタルソウがキャビティーを貫通した直後の様子。
キャビティーバックの壁面との差は僅かに0.5ミリです。
(以前は1ミリのところに貫通させていたのですが、PS No.2のようなデザインではキャビティーの潜りが少なく、スリットがアドレス時に見えてしまうことを軽減するため、0.5ミリというギリギリの設定に変更しています)。
このキャビティーの境目ギリギリをメリメリとカッターが割り込んでくる瞬間は非常に緊張します。
ちなみにキャビティーの中はあらかじめ油で満たされていますが、あえて鉱物系の切削油を使わずに刀剣用オイルを使って切削しています。
更にメタルソウの円盤の上にはスポイトで刀剣用オイル垂らしてあり、遠心力でオイルがメタルソウの外形に流れて行き、1つ1つの刃のギザギザに行き渡ります。
この段階から全て刀剣用オイルを使用し、鉄が充分に刀剣用オイルを吸っている状態なので、当社のパターは鉱物系のオイル(CRC556等)よりも、植物性のオイルのほうが相性がよく、人間の手の皮脂汚れなどが付着しても安心です。
スリットライン加工はパターの量産段階で全てのパターに切り込みを入れるのは安価で簡単ですが、完成品に1つ1つ手作りで切り込みを入れるのは非常に難しい加工です。
*どこか他に、この加工ができるメーカー・ショップさんをご存知の方がいらっしゃいましたら是非お知らせ下さい。価格設定等の参考にさせて頂きたいと思います。
投稿者 M.Sasaya : 11:39
